続いて特集です。
4月から宮崎県高鍋町で始まった月に一度のイベント「月市」。
そこには、通学で利用するJR高鍋駅から町のにぎわいを創出しようと奮闘する高校生たちの姿がありました。

JR高鍋駅で5月11日、開催された「月市」。
地元のカフェや精肉店、雑貨店などが出店し、朝から多くの人が訪れていました。

このイベントの企画・運営を行ったのは…。
地元・高鍋高校の2〜3年生約10人です。
生徒たちは自ら店頭に立ち、駅前の飲食店で作られたカレーや地元産のキャベツや白菜などを販売しました。

(高鍋高校2年 松井はなさん)
「野菜がどこから来たかなどおすすめもしたし、学校では出会えないお年寄りや地域の方と話せるのが楽しい」

会場のJR高鍋駅は、町がJR九州から駅舎を購入して、今年3月にリニューアルしたばかり。生徒たちは、ただ「電車に乗る場所」だけでなく、「地域の憩いの場」となる駅を目指し、1年前から毎週1回集まってコンセプトや店舗選び、農家への協力の呼びかけなどを行ってきました。

高鍋町観光協会から委託を受け、生徒たちとイベントを運営する都農町の企業の担当者は…。
(イツノマ 渡邊佳さん)
「(高鍋駅から)乗られている数のほとんどが高校生。高校生が自主的に活躍できる場所を作りたかった。全国でもここまでちゃんとイベントの企画・運営をしている高校生たちはすごく少ない」

この日は、地域創生について学ぶ東京大学の学生たちがイベントを手伝っていました。

(高鍋高校2年 丸山絢葉さん)
「こういうイベントは高鍋以外にもある?いままで見てきた中で」

(東京大学2年 南秀瞭さん)
「いろんな地域でマルシェをやっているところはあるが、こんなに地元の人が集まって、みんな笑顔でにぎやかなマルシェはない」

(東京大学2年 南秀瞭さん)
Q.高校生の印象は
「『みんな東大生よりかしこいやん、しっかりしてるやん』と思うくらい。こんなしっかりしてる高校生なかなかいない」

2回目の開催となった月市には、午前9時から午後1時までの4時間で約150人が来場。地元住民も驚くほどのにぎわいを見せました。


(高鍋町から)
「建て替え前はもっと古くて、電車を利用する人しか来ない感じだった。にぎやか。こんなに人がいるのは不思議」

(高鍋高校3年 小河拓郎さん)
「どんどん人が減ったり、クラスが減ったりというのを見ているので、もっと高校生や小学生が来やすい雰囲気にして、若者がたくさん集まる場所に駅をしていきたい」

次の「月市」は、6月8日に開かれる予定です。

テレビ宮崎
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