秋田県横手市の果樹園では特産のリンゴの花が咲きそろい、果樹農家がおいしいリンゴを実らせるために一つ一つ丁寧に授粉作業を進めていました。
横手市平鹿町の果樹畑に咲きそろった白いリンゴの花。4月の雨の影響で開花が4日ほど遅れましたが、無事に咲きました。そして、おいしいリンゴを実らせるために大切な授粉作業がピークを迎えています。
齋藤果樹園では約2.3ヘクタールで主力品種のふじを中心に8つの品種を栽培していて、一つ一つ丁寧に花に花粉を付けていきます。
齋藤果樹園・齋藤卓美さん:
「花が咲いたときに真ん中に1つ、その周りに4つの花が咲く。機械でやると周りの花にも花粉が付き、みんな実になってしまう。ぼんてんは中心花だけを狙ってできる。中心花のほうが少し早く咲く。ものも良いので中心花だけ狙ってやっている」
ここ数年、農家を悩ませているのは猛暑や長い期間降り続く雨などの異常気象で、雨が続くことで花の病気が心配されます。齋藤果樹園ではこれまで様々な天気に合わせて花を摘み取ったり、消毒作業したりと病気に気を付けて管理したため、被害は出ていません。
齋藤さんは「異常気象は仕方がないので、気象に合わせて自分たちができることをやっていくしかない」と話します。
齋藤果樹園のリンゴは9月初めから収穫が始まり、主力品種のふじは11月中旬を予定しています。
齋藤さんは「毎年買ってもらっているお客さんに喜んでもらえるように『また食べたい』と思ってもらえるようなリンゴを作りたい」と意気込んでいます。