大阪・関西万博を運営する博覧会協会の石毛博行事務総長は、12日午後3時ごろから記者会見を開き、万博の来場者数が300万人を超えたと発表しました。(関係者を含む。)
また期間中の来場者数は「2820万人」と見込まれていますが、これを達成するためには、「1日15万人」の来場が必要なところ、一度も達成していないことについて聞かれ、「想定であって目標ではない。単に数字だけを追求するというものでもない」と述べました。
■関係者含め来場者は「300万人超」に 事務総長「順調に推移」
石毛事務総長は12日の記者会見で、まず来場者数について触れ、「きのう=11日までで300万人を超え、順調に推移している」と発表しました。
【石毛事務総長】「累計入場者数は、5月10日時点のものになりますけれども、約290万人、うちAD証での入場者約49万人となっています。昨日5月11日の来場者数を含めればですね、すでに約300万人を超えている状況であります。順調に入場者は推移していると考えています」
※AD証…報道機関など関係者用の入場証。
■「来場者2820万人は想定。目標に何とかってことではない」
また、会期中に想定している2820万人の目標達成について、「1日当たり15万人の来場が必要であるものの、現状では下回っている。達成の見通しは」と記者から質問され、次のように答えました。
【石毛事務総長】「万博への来場者の動きというのは、よく言われているのは前半期の1.5倍が後半期に入るというふうに言われています。
そういうことから言っても、今の数字は、愛知万博のときの数字だとかを見ても、それなりのレベルになっているので、これからも改善をしていくつもりですので、もっと高い数字になってくるのではないかというふうに思っています。
2820万人というのは、事業をいろいろ準備を行っていく中で、そういう想定の数字ということで置いているのであるわけでありまして、それを目標に何とかっていうことではないので、そういう数字としてお考えいただければと思っております。
万博の目指すところとしてですね、来場された方ができるだけ高い満足度で、万博に参加した方ができるだけ高い満足度で置いていくというのも非常に重要な要素であるので、ただ単に数字だけを追求するというものでもないというふうにも考えています」