北海道小樽市の沖合で5月10日夜、ナマコ約500キロを密漁した自称・暴力団員ら、男8人が現行犯逮捕されました。
漁業法違反の現行犯で逮捕されたのは、石狩市に住む自称・暴力団員の男(33)ら、25歳から45歳までの男8人です。
男8人は10日午後9時ごろから翌11日午前0時ごろにかけて、小樽市桃内の海岸から約1キロの沖合でナマコ約500キロを密漁しました。
小樽海上保安部が主体となり、第一管区海上保安本部、函館海上保安部、室蘭海上保安部及び千歳航空基地と合同で取り締まりをしていた際、10日午後9時ごろ、沖合で無灯火のゴムボートを発見。
ゴムボートの動きを追っていたところ、その約4時間後の翌11日午前1時過ぎ、海上保安官たちが隣の余市町大川町の海岸で、陸揚げされたゴムボートを見つけ、乗船者に事情を聞くと、密漁が発覚し、その場で逮捕しました。
小樽海保によりますと、主犯格は自称・暴力団員の男(33)で、この男は、「自分が密漁を取り仕切っていた」という旨の話をしているということです。
小樽海保は男8人の認否を明らかにしていませんが、ナマコが暴力団の資金源になっていたとみて流通ルートなどの調べを進めています。