近畿中四国エリアにある各テレビ局が制作したゴトーチ企画。島根県の春のおすすめスポットの話題です。

開館25周年を迎えた島根県西部の水族館、しまね海洋館アクアスでは、去年生まれたシロイルカの赤ちゃんの元気な姿も見られます。
近くには、食をテーマにした新しい施設も誕生、家族で楽しめるスポットになっています。

島根県の西部、江津市と浜田市にまたがる「しまね海洋館アクアス」
約400種、1万点の生き物たちに会える中四国最大級の水族館が今年4月、開館25周年を迎えました。

【TSKさんいん中央テレビ・坂西美香アナウンサー】
「25周年のテーマは、“みんなとみらいへ”日ごろの感謝を込めて今年1年様々な企画が予定されています」

記念イヤーを迎えたアクアス、この春、スペシャルなイベントが用意されています。
まずは・・・25周年スペシャルイベント1

アクアス入館券が25周年限定仕様に。

ペンギン、アザラシ、アシカなどアクアスのアイドルたちがあしらわれた5種類の特別デザインです。

そして・・・25周年スペシャルイベント2

アクアス館内に25周年記念タペストリー登場

【坂西美香アナウンサー】
「25周年のタペストリーが館内のいたるところに飾られています。館内25周年ムード満点です」

そんなアクアスで今も大人気なのが…

<シロイルカのバブルリング>

「せーの!いかがでしょか」

シロイルカのパフォーマンス。
イルカたちがきれいな泡のリングを口から吹き出すアクアス発祥・“幸せのバブルリング”に…

「シーリャのミラクルリングです」

【観客】
「おー!」

自分で出した泡のリングをくぐりぬける進化形のパフォーマンスも。
シロイルカはアクアス1の人気者です。

そして、「今だけ」の光景も…

【坂西アナ】
「去年アクアスに誕生したシロイルカの赤ちゃん。成長した姿をこちらの施設で見ることができます」

去年6月に誕生したオスの赤ちゃん、母親のアンナに寄り添うように泳いでいます。

【しまね海洋館アクアス海獣係・藤井梨紗さん】
「生まれたとき55キロくらいだったんですけど、今推定で170キロくらいあるので、3倍以上には大きくなっていると思います」

甘えたい盛りの赤ちゃん、パフォーマンスができるようになるのはまだ先ですが、スタッフは温かくその成長を見守っていきます。

【しまね海洋館アクアス海獣係・藤井梨紗さん】
「シロイルカの赤ちゃんも、もちろん見ていただきたいですし、25周年ということで1年間いつ来ていただいても新しい発見や楽しみがあると思いますので、この1年間何度も足を運んでいただきたいなと思っています」

アクアスが開館25周年を迎えた今年、周辺には「食」をテーマにした新しい施設が揃いました。
【坂西アナ】
「しまね海洋館アクアスの最寄り駅となるのが、こちらのJR波子(はし)駅です。このJR波子駅、去年新たに生まれ変わったんです」

JR山陰線の波子駅、アクアスまで歩いてわずか10分ほどの最寄り駅です。
1日2本、特急列車も停車しますが、利用客が減少し、今は無人駅となっています。

そこに去年、オープンしたのが地元のクラフトビールメーカー「石見麦酒」の醸造所、「駅ナカ」のビール工場です。

駅周辺にかつてのようなにぎわいをと江津市が誘致しました。
市が所有する駅舎を借り受け、約500万円をかけてリフォーム。
かつての駅長室には大きな醸造用タンクが3基。

「新鮮」なビールを手にカウンターからホームの様子を眺めることもできます。
クラフトビールだけでなく、果実酒やソフトドリンク、さらにはレトルトカレーなどの加工も手がけ、波子駅の新しい名物づくりにも取り組んでいます。

【石見麦酒・山口厳雄 工場長】
「正直ほとんど売れないかなと思ったんですけど、列車を乗り継いで飲みに来たりとか毎日必ずうちの工場でお土産買ったり、カウンターで飲んだりというお客さんが平日でもいる」

この醸造所の近くには、この春、こんなスポットも…

<メェ~>

ひつじ牧場!江津市で3つの牧場を運営する跡市ひつじ牧場が第4の牧場をオープンしました。
<ひつじの毛刈り>
ぽかぽか陽気のこの日、ひつじたちの毛が刈りとられました。

【跡市ひつじ牧場・石井裕介さん】
「草木染をしたり、洗ったりして僕も作家として活動しているので(羊毛フェルトの)キーホルダーだったりとかそうしたものを作って自家消費しています」

ひつじたちがのんびり過ごす牧場の敷地は約1000坪。
石見麦酒がそこにあった古民家とともに購入しました。
ビール工場が牧場?そのわけは…

【跡市ひつじ牧場・石井裕介さん】
「これ(エサ)は石見麦酒さんから頂いた麦芽カス。羊にあげているのはうちくらいだと思います」

醸造所で出る麦芽の絞りかすはこれまで廃棄されていましたが、ひつじのエサとして再利用しています。

一方、古民家は…改装され、今年4月、スパイス料理店がオープンしました。

【CURRY&BEER 山椒魚・中西真誠さん】
「お待たせいたしました、麦酒羊肉キーマカレーです」

【坂西アナ】
「いくつものスパイスが混ざりあって深い味わいになっています。ピリッとした刺激もいいですね。羊のお肉のうまみも十分に溶け込んでいます」

看板メニューは「麦酒羊肉(ビールマトン)キーマカレー」
オリジナルのガラムマサラにカルダモン、クミンなど15種類のスパイス、そして…

【CURRY&BEER 山椒魚・中西真誠さん】
「隣のひつじ牧場で育った羊の肉を使ったひき肉のカレーです」

絞ったあとの「麦芽」で育ったひつじです。
今後、近くに有機栽培の野菜畑もできるということで、ビール工場をきっかけに、アクアス周辺には「食」の輪が広がり始めています。

【石見麦酒・山口厳雄 工場長】
「色んな人がここに集まってきて、また新しい発見をしてもらえればいいかなと。
すぐ横に農場を作られるという形で準備スタートしているので、そこで美味しい野菜ができたらもっともっと町が盛り上がるんじゃないかなと思います」

アクアス開館から25年、さびしかった無人駅の周辺は食の魅力でにぎわいを取り戻そうとしています。

テレビ新広島
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