アメリカの知日派として知られるジョセフ・ナイ元国防次官補が6日、死去しました。88歳でした。
アメリカのハーバード大学は7日、クリントン政権で国防次官補を務めたジョセフ・ナイさんが6日に死去したと発表しました。死因は明らかにしていません。
ナイさんは1937年、ニュージャージー州で生まれ、1977年にカーター政権下で国務次官代理を務めました。1994年から95年まではクリントン政権で国防次官補を務め、民主党政権の安全保障政策に関わりました。
4月に亡くなった共和党のアーミテージ元国務副長官とともに超党派の政策提言「アーミテージ・ナイ・リポート」を6回にわたってまとめ、2000年に発表した第1回では日本に集団的自衛権の行使容認を求めました。
1995年以降はハーバード大学の国際政治学教授として、長年、発信を続けました。2014年11月には旭日重光章を受章しています。