北海道砂川市で5月6~7日にかけて相次いでヒグマが目撃され、警察と市が注意を呼びかけています。
6日午前7時ごろ、砂川市空知太東3条6丁目の畑で、作業中の70代男性が遭遇。警察によりますと、背後に気配を感じて振り向くと、トタンの柵を挟み、わずか2メートルの距離に、体長1.3メートルのクマ1頭が立ち上がっていました。
クマは四つんばいになり、北東方向の山に歩いていなくなりました。
男性は市内で別居する息子に「クマを見た」と連絡。翌7日、息子がパトカーでパトロール中の警察官に「父がクマを見た」と伝えました。
7日正午ごろには、砂川市富平の農場で働く60代男性が休憩に入ろうと、外を歩いていたところ、20メートル前方にいるクマを目撃。このクマの体長は1.5メートルほどで、農場のたい肥場で残飯をあさっていたとみられ、その後、南東方向の山に歩いていきました。
その2時間後の午後2時ごろには、この農場の近くに住む60代の男性が車を運転し西方向に走行中、草地を歩く体長約1メートルのクマを目撃しました。
半径3キロ以内の距離で3度の目撃を受け、警察は同一個体の可能性もあるとみて、パトロールを強化し、警戒を強めるとともに、市と注意を呼びかけています。