アメリカのベッセント財務長官は7日、週末にスイスで行われる中国との協議について、「貿易交渉の始まりであるが進展ではない」と強調しました。

ベッセント財務長官:
(Q. 交渉は進展の段階にある?)土曜に私たちは(交渉を)始める。進展とは正反対だと思う。

ベッセント氏は連邦議会の公聴会で、中国の何立峰副首相と10日にスイスで行う協議について、「貿易交渉」と位置づけたうえで、交渉の始まりとの認識を示しました。

また交渉には、対中強硬派で関税措置を推進してきた貿易・製造業担当のナバロ上級顧問は同席しないと明らかにしました。

米中の貿易交渉について、直接的な協議が行われるのは初めてです。

一方、トランプ氏は記者団に対し、中国を実質的な交渉に呼び込むために145%の追加関税を撤回する考えは「ない」と述べました。

そのうえで、中国が原料を輸出していると指摘する違法薬物フェンタニルについて、「(アメリカへの)流入を止めなければならない。これが非常に重要な部分だ」と強調しました。

またトランプ氏は、中国政府がアメリカ側から協議の打診があったと発表したことについては、「中国は資料を再確認すべきだ」と述べ、否定しました。

フジテレビ
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国際取材部
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