ドジャース・侍トリオが大活躍の3連戦。
まずは日本時間3日、防御率1.06とメジャートップの成績を残し、初の月間MVPに選ばれた山本由伸投手(26)が登板。
しかし2回、打球速度171kmの球が当たりそうになるヒヤリとする場面がありましたが、驚異の瞬発力でナイスキャッチ。
その後も得意のスプリット、そして伸びのあるストレートで三振の山を築き、5回まで相手打線をノーヒットに抑えました。
ノーヒットノーランの期待がファンの頭にちらつき出した6回・ツーアウトでした。
2番ライリーにツーベースを打たれ、この日初ヒットを許しました。
大偉業達成とはなりませんでしたが、山本選手は後続を断ち、6回を1安打無失点で今シーズン4勝目。
チームも6連勝です。
一夜明けた日本時間4日、悪天候のため試合開始が3時間以上遅れて始まったのは、現地時間何と午後10時20分過ぎ。
異例の状況でマウンドに上がった佐々木朗希投手(23)。
コンディション調整が難しい中、初回からピンチを招きますがストレートで押し、無失点で切り抜けました。
迎えた3回、後輩を初勝利へと導く大谷選手の豪快な一発が飛び出しました。
前日はノーヒットだった大谷選手ですが、現地時間午後11時過ぎに訪れた第2打席。
初球のカーブを捉えると、高々と夜空へ上がった打球はセンターへ!
3試合ぶりの第8号ホームランとなりました。
打った瞬間、遅くまで球場に残ったファンの眠気を吹き飛ばすかのような豪快な一発で、ドジャースが勝ち越しました。
大谷選手は第3打席でもセンター前ヒットを放ち、これで今シーズン5度目の3安打。
そのあと2番・ベッツ選手がヒットで続くと、大谷選手は1塁から一気にホームへ。
打って走って、佐々木投手を援護しました。
5回、時間は午前0時を過ぎ、日付が変わっても投げ続けた佐々木投手は、渡米後最多の98球を投げ3失点。
勝利投手の権利を持ってマウンドを降りました。
時刻は午前1時過ぎ、リードを守り切ったドジャースが7連勝。
佐々木投手がメジャー初勝利を手にしました。
深夜の熱戦から約18時間後、疲れも見せず、日本時間5日の試合にも先発出場した大谷選手。
しかし第1打席はインコースのシンカーに手が出ず、見逃し三振に倒れました。
第2打席は外角攻めのボールを見極め、フォアボールで出塁。
続く第3打席は緩い変化球を捉えました。
前日のホームランの時と同じようなスイングでセンターへ高々と打ち上げますが、ほんのわずかフェンスには届きませんでした。
しかし、飛距離は約122メートル。
全30球場のうち、ドジャー・スタジアムを含む9つの球場ではホームランになる大きな一打でした。
幻の2試合連続弾から気持ちを切り替え、7回の第4打席。
ここは右中間へツーベースヒットを放ち、この日の大谷選手は3打数1安打。
決めポーズも飛び出しましたがチームは敗れ、連勝は7でストップです。
そんな侍トリオは今、今年一番長い戦いの真っ最中です。
ブレーブスの試合から休みなし、アメリカ横断大移動の10連戦。
ワールドシリーズ連覇へ1つでも多く勝ち星を挙げられるかが鍵となります。
ロサンゼルスを出発して、ブレーブスの本拠地・アトランタまで約3100kmをひとっ飛び。
そして約1000km移動して、今度はフロリダでマーリンズとの3連戦。
日本時間6日から始まり、そのあと再び移動します。
今度は西へ、約3200km移動してアリゾナで休みをあけずに4連戦。
そしてこの10連戦を終えて、ようやくロスへと戻ってくるということで、全行程約8000km。
東京~大阪間を約500kmとすると、8往復に相当します。
連戦の数ではさらに上がいて、5日の対戦相手のブレーブスは何と17連戦となるそうです。
三宅正治キャスター:
こういった大移動はメジャーならでは。大谷選手は慣れていると思われますが、山本投手や佐々木投手は慣れるまで大変ですよね。
「イット!」MLB取材キャスター・鈴木優さん:
そうですね。この話は去年、山本投手に聞いたことがあるんですが、移動自体はバスから飛行機にそのまま乗れるのでそこまで大変ではないという話をしていたんですが、やはり時差が3時間とかあったりして、そこが一番大変だと話していましたね。
青井実キャスター:
大谷投手は投げ始めているそうですが。
「イット!」MLB取材キャスター・鈴木優さん:
すごく順調に来ていると思います。スプリットなども解禁したということで、あとはひじに負担が高いとされるスイーパーというねじり系の変化球、それをどこで解禁していくかが見どころかなと思います。