長崎県・壱岐沖で3人が死亡した医療搬送用ヘリの事故で、運輸安全委員会は後方の回転翼を制御する部品が破断していたことを明らかにしました。
国土交通省は同型ヘリの部品の点検などを求めていて、長崎県のドクターヘリも3日朝から点検を行っています。
事故の原因を調査している国の運輸安全委員会は、これまでの調査の結果、事故機のテール・ローターのコントロール・ロッドの前方部が破断していたと2日発表しました。
運輸安全委委員会はこの部品は機体を制御するのに重要で、破断した場合は事故などが発生するおそれがあるとして航空局に情報提供したということです。
国交省は報告を受け、事故機と同じ「ユーロコプターEC135」の系列航空機全85機の所有者に対し、部品の点検と必要に応じた交換をするよう求めています。
2日運航を再開した県のドクターヘリも系列機にあたるため、駐機する大村市の国立病院機構長崎医療センターで3日朝から点検を行っています。