旭川市教育委員会は5月1日、市立中学校に勤務する20代の事務職員が、給食費やPTA会費など学校で管理する資金合わせて286万9,659円を着服していたことを明らかにしました。職員は着服した金をボートレースにつぎ込んでいたということです。
市教委によりますと、この事務職員は2024年6月7日から2025年3月10日にかけて、保護者が納入した給食費やPTA会費などが管理されている学校の銀行口座から17回にわたり、計244万7519円を不正に引き出しました。
また徴収した現金からも4回にわたり計1万6100円を着服しました。
さらに、2023年11月3日と12月25日に、部活動の遠征費として集めた現金40万6,040円を2回にわたって着服していたことも判明しました。
今年3月、中学校の管理職が当該職員に銀行口座の確認を求めた際に着服が発覚。その後の調査で、職員は着服した金をボートレースにつぎ込んでいたことが分かりました。
着服された金額は既に全額弁済されたことから、市教委は刑事告訴は行わない方針だということです。
市教委は、任命権者である北海道教育委員会に対し、この職員の厳正な処分を求めています。
また5月2日に中学校で保護者向けの説明会を非公開で開き、経緯などを説明するとしています。
市教委は市内の各学校長に対し、金銭の適正な管理と教職員への指導の徹底を指示するとともに「不祥事の根絶に向けて、これまで以上に強い意識をもって服務規律の保持の徹底に努めてまいります」とコメントしています。