福岡市の「海の中道海浜公園」で麻薬成分を含む“違法な植物”が生えていたことがわかりました。
◆リポーター
「100万本の鮮やかな青の絨毯が広がっています」
福岡市東区の「海の中道海浜公園」では、「赤ちゃんの青い瞳」とも呼ばれる「ネモフィラ」がいま見頃となっています。
実はこの花畑の中から4月29日、ある”違法な植物”が見つかっていたことがわかりました。
4月29日に佐賀県の男子大学生が撮影した写真では、「ネモフィラ」にまじって薄紫色の花がニョキニョキと伸びています。
◆発見した大学生・亀井裕介さん
「『あれ?これは違法なやつじゃないか?』と思って。『セティゲルム種』と言われているやつだろうなとは見た感じですぐ分かった」
男子大学生が見つけたのはセティゲルム種の「アツミゲシ」。
「アツミゲシ」は麻薬の一種・アヘンの原料となる成分を含んでいるため、「あへん法」により無許可での栽培などが禁止されている植物です。
◆大学生 亀井裕介さん
「まだ他にもあって、花が咲いていないものもあったので、自分が見たのは3つのエリアくらい。色んなところに散らばっていた」
男子大学生は公園の管理センターに「アツミゲシ」が生えていることを報告。
公園の担当者はー
◆海の中道管理センター 植物管理課 佐伯高志 課長
「私が来てからはそういったのはなかったですから。保健所と協議して抜きとって焼却処分という形をとらせていただきました」
そもそも市民の憩いの場である公園になぜ、栽培が禁じられた「アツミゲシ」が生えていたのでしょうか?
◆海の中道管理センター 植物管理課 佐伯高志 課長
「おそらく種子もしくは肥料等に種が混入してたんじゃないかという風に思っております」
Q.気づかずに種が入ってしまっていた?
◆海の中道管理センター 植物管理課 佐伯高志 課長
「そうですね」
福岡県は、「ケシ」の花などを見つけた際は、保健所や警察などに通報するよう呼びかけています。