5月4日(日)、伝統と歴史の一戦、第171回 天皇賞(春)・GⅠが、国内GⅠ最長の3200mという“最も過酷”な舞台で行われる。

長い旅路の先に待つ“最も権威ある”古馬最高の栄誉を掴むのはどの馬か。
新王者目指す強力4歳世代が多数参戦!
7年ぶりに菊花賞馬が不在。そして、2024年の覇者・テーオーロイヤルも不在。混戦模様の中、新王者の座を狙う4歳世代が多数参戦。

その中でも、筆頭と目されるのが2024年の菊花賞・GⅠで2着となったヘデントール。
2025年初戦のダイヤモンドS・GⅢでは、3400mの長距離を楽々と走り切り、2着に4馬身差をつける快勝。

管理する木村哲也調教師は、ヘデントールに惚れ込んでいる。
――どの部分が長距離に向いているか
瞬発的な脚を使うというより、長く良い脚を使いますし、心肺機能が高いという部分が本当にたけていると感じています。
美しい並足をしますので、プロとしてはあるまじきところではありますが、歩いていると見惚れてしまうところはあるというか、素晴らしい馬だと思います。

――意気込み
ファンの皆さまが良いレースだったと喜んでいただけるように、参加する一員として、そのような馬の立ち振る舞いが出来るような管理を週末までに続けていきたいなと思っています。
ここまで8戦し、連対(2着以内)を外したのは1度だけ。抜群の安定感とスタミナを武器にGⅠタイトルをつかめるか。

過去10年で、最多の4勝を挙げる「阪神大賞典1着馬」、2025年の該当馬は4歳のサンライズアースだ。
2024年の日本ダービー・GⅠで4着に健闘し、素質の高さを見せると、阪神大賞典・GⅡでは6馬身差の圧勝劇。初の長距離戦で才能を開花させた。

また、コンビを組む池添謙一騎手(44)は、現在(5月2日時点)重賞99勝。GⅠの舞台で、100勝のメモリアルを達成できるか。

同じく4歳世代からは、異国の地・サウジアラビアで3000mのレッドシーターフハンデキャップ・G2を制したビザンチンドリーム。
2001年の阪神JFを制したタムロチェリー以来、24年ぶりに青森県産馬のGⅠ制覇を目指すハヤテノフクノスケ。
そして、天皇賞(春)歴代最多の8勝を誇るレジェンド武豊騎手(56)と初タッグを組むショウナンラプンタらが参戦する。

GⅠウィナー復権へ!
世界最強馬イクイノックスやGⅠ5勝のドウデュースらを輩出した現6歳世代からは、2頭のGⅠホースが復権を誓う。

まずは、2023年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレス。その後は、惜しい競馬が続くも勝ち星からは遠ざかり、およそ2年が経とうとしている。
〈ジャスティンパレス直近4レースと1着馬とのタイム差〉
2025 大阪杯・GⅠ 0.4秒差
2024 有馬記念・GⅠ 0.5秒差
2024 ジャパンカップ・GⅠ 0.5秒差
2024 天皇賞(秋)・GⅠ 0.3秒差
メンバー随一の実績を誇るジャスティンパレスは、初戴冠を果たした舞台で、久々の美酒を味わうことができるか。

もう1頭は、2024年の宝塚記念・GⅠを制したブローザホーン。こちらも戴冠後、勝利から遠ざかっている。
また、2024年の天皇賞(春)ではテーオーロイヤルの2着に敗れるも、京都コースでは3勝を挙げ、得意舞台としている。
絶対王者不在の2025年こそ、親しみある舞台で古馬最高の栄誉を掴み取るか。
人馬ともに初のビッグタイトルへ

前哨戦の日経賞・GⅡで、2024年の菊花賞馬・アーバンシックを抑え、勝利したのが5歳馬マイネルエンペラー。
重賞初制覇へと導いたのが、このレースで初コンビだった丹内祐次騎手(39)。

丹内騎手は4月27日終了時点で、JRAリーディング2位。2025年すでに重賞3勝と、デビュー22年目にして最も勢いに乗っている。
そんな丹内騎手だが、GⅠはこれまで15度挑戦し、最高3着。同期にはGⅠジョッキーの川田将雅騎手、藤岡佑介騎手、吉田隼人騎手、2024年悲願を叶えた津村明秀騎手などがいる。
マイネルエンペラーと人馬初のビッグタイトルに挑む。
そして、5月1日(木)、注目の枠順が確定。
4歳ヘデントールは4枠6番、同じく4歳サンライズアースはその隣3枠5番、復権を期すジャスティンパレスは7枠13番からのスタートとなった。
第171回 天皇賞(春)・GI
京都競馬場・芝3200m
1枠1番 アラタ(牡8・大野 拓弥)
2枠2番 ウインエアフォルク(牡8・幸 英明)
2枠3番 ブローザホーン(牡6・菅原 明良)
3枠4番 ジャンカズマ(牡7・野中 悠太郎)
3枠5番 サンライズアース(牡4・池添 謙一)
4枠6番 ヘデントール(牡4・D.レーン)
4枠7番 プラダリア(牡6・松山 弘平)
5枠8番 ショウナンラプンタ(牡4・武 豊)
5枠9番 シュヴァリエローズ(牡7・北村 友一)
6枠10番 リミットバスター(牡5・岩田 康誠)
6枠11番 マイネルエンペラー(牡5・丹内 祐次)
7枠12番 ワープスピード(牡6・横山 和生)
7枠13番 ジャスティンパレス(牡6・鮫島 克駿)
8枠14番 ビザンチンドリーム(牡4・A.シュタルケ)
8枠15番 ハヤテノフクノスケ(牡4・岩田 望来)
天皇賞(春)は、5月4日(日)15時40分に発走する。
みんなのKEIBA 天皇賞(春)・GⅠ
5月4日(日)15時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/