福井港にビッグな“海のホテル”がやってきました。全長約166メートルのクルーズ客船「にっぽん丸」が日本一周の旅の途中で坂井市の福井港に立ち寄りました。福井港への寄港は12年ぶりです。華やかな船内や温かなおもてなしに、港は笑顔であふれました。
田島嘉晃アナウンサー:
「福井港に大型クルーズ客船“にっぽん丸”が入って来ました。全長は166.6メートルと大きいです。デッキからはお客さんが手を振ってくれています」
にっぽん丸は、横浜を起点に北は北海道、南は鹿児島まで10泊して巡る日本一周の旅の途中、坂井市の福井港に立ち寄りました。30日は、約350人の乗客を地元の園児がお出迎えしました。
坂井市の池田市長は「坂井市には美味しいものがたくさんある。みなさんにコメ、水、酒、果物を楽しんでもらいたい」と歓迎。福井港では、漆器などの伝統工芸品の販売や観光案内も行われました。
にっぽん丸は地下1階から地上7階までの8階建てで、船内にはコンサートなどが行われるホールや高級感のあるラウンジがいくつもあります。また、木を多く使った上品なインテリアや、最上階にはプールも完備されていて、海の上の高級ホテルのようです。
乗客の中には、県立恐竜博物館や東尋坊などを巡るバスツアーに向かう人も。東京からの乗船客は「バスで永平寺や和紙の里に行く。全て楽しみ」と話し、奈良からの乗船客も「一乗谷朝倉氏遺跡に行く。歴史が好きなので触れたい」などと話していました。
約9時間というあっという間の滞在時間を終え、午後6時に次の寄港地の島根県に向かって出港しました。にっぽん丸のスタッフによりますと、今回の日本一周の旅は大人1人72万円からで楽しめるということです。