大手炭素製品メーカー「日本カーボン」の研究員だった男性が自殺したのはパワハラなどが原因として、両親が会社と元上司に約9000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。
訴状によりますと、日本カーボンの研究員だった男性(当時25)の両親は、2021年1月に男性が自殺したのは、担当していた研究のレポートについて上司から具体的な指示がないまま「お前は使えない」などと厳しい指導や叱責をされたことが原因と主張しています。
男性の両親は30日、会社と元上司に約9000万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
両親は「息子が悲痛な思いで電話をかけてきた時、帰っておいで、となぜ言えなかったのだろうと悔やんでしまう」とコメントしています。
日本カーボンは、「現時点ではコメントは差し控えます」としています。