(ストーブが点火する様子)「ゴオオオオオオ」
4月30日午前3時過ぎ、真庭市の蒜山高原の特産、ヤマブドウの畑に炎が吹き上がりました。約1ヘクタールの畑に設置された100基のトーチに次々と火が入れられます。
季節が行ったり来たりを繰り返すこの時季。岡山県北では、霜が降りる寒い朝を迎えることもあります。ブドウの若い芽や葉は霜によって傷つきやすく、作業する人はブドウを守るため畑に泊まり込んで周りの空気を暖めます。
(ひるぜんワイン圃場担当 長尾竜矢課長)
「5月10日くらいまでは油断できない。これから芽が成長するのでやられると痛い」
30日朝の蒜山高原の最低気温は氷点下1度。霜が降りた光景が広がりました。夜を徹しての火入れにより、遅霜を乗り越えれば花を付け始めるヤマブドウ。夏には太陽をいっぱいに浴びて実を膨らませ、収穫の秋を迎えます。蒜山高原のヤマブドウはワインやジュースとして多くの人に親しまれています。