カナダで28日、総選挙が行われ、与党・自由党を率いるカーニー首相が勝利宣言をしました。
カナダの総選挙はカーニー首相率いる与党・自由党と、政権交代を狙うポワリエーブル氏率いる最大野党・保守党の事実上の一騎打ちになりました。
アメリカのトランプ政権による関税措置や「カナダを51番目の州にすべきだ」と繰り返すトランプ大統領とどう対峙するかが争点でしたが、自由党が勝利し、日付が変わった29日、カーニー首相が勝利を宣言しました。
カーニー首相:
カナダのためにともに立ち上がろう!
カーニー首相は演説で「我々をアメリカの支配下に置こうと、トランプ大統領は我々を壊そうとしているが、それは絶対に起きない」と強調しました。
自由党をめぐっては、2022年7月から支持率で野党・保守党に水をあけられていましたが、今年1月にトルドー前首相が辞任を表明したことをきっかけに、一時24ポイントの差があった支持率を一気に逆転させました。
ただ、単独過半数には届かない見込みで、カーニー首相は今後、手腕を試されることになります。