水俣病が公式に確認されてから、あさって5月1日で69年となります。
被害者団体が29日、水俣病の教訓と課題について考える集いを水俣市で開き、30日から現地を訪れる浅尾 慶一郎 環境相への要望などが出されました。
これは、被害者団体が水俣病が公式確認された5月1日に合わせて毎年、開いているもので、29日はオンラインも含めて120人が参加。
被害者団体が、それぞれの課題や係争中の裁判の進捗などについて報告しました。
また、去年の被害者団体との懇談で起きた〈マイクオフ問題〉を受け、30日から2日間の日程で水俣市を訪れる浅尾環境相への要望も…。
【水俣病胎児性小児性患者・家族・支援者の会 松永 幸一郎 代表】
「私の問題としてはやっぱりランクの問題です。1983年に認定を受けてその当時はまだ歩いていました」
被害者団体は、高齢になり症状が悪化した場合に補償のランク変更を認めることや、物価高騰などを反映した補償金額の見直しなどを30日からの懇談で浅尾環境相に要望するとしています。
なお、大臣は胎児性・小児性患者のケアハウスなども視察するほか、1日は水俣湾埋め立て地で営まれる犠牲者慰霊式に参列する予定です。