江戸時代から230年以上続く伝統芸能、富山県砺波市の出町子供歌舞伎曳山祭が開幕しました。
今年は、物価の高騰によりかさんだ運営費を賄うクラウドファンディングが初めて実施され、当初の目標額を超える志が寄せられたということです。
230年余りの歴史があり、県の無形民俗文化財に指定されている砺波市の「出町子供歌舞伎曳山」。
出町地区3つの町内の持ち回りで、今年は東曳山が当番町。
町内や出町小学校の公募などで小学3年生から6年生までの9人が役者に選ばれました。
演目は、明智光秀が織田信長を討ってから豊臣秀吉に破れるまでを描いた「絵本太功記十段目 尼ヶ崎之段」。見どころは、光秀が旅の僧を豊臣秀吉だと思い、障子越しに竹槍を突き刺すシーン。刺されたのは光秀の母・皐月でした。
子どもたちの力のこもった演技に観客から大きな拍手が送られていました。
*訪れた人
「孫が初菊役で声が大きくてよく聞こえて感動した。ずっと続いてほしい」
*明智光秀の妻・操役 大野舞子さん
「泣くシーンで手を震わせる動作を大きくしたら、遠くの人も分かるので大きくするのを意識した。友達がいて緊張したが練習通りできた」
今年は、物価の高騰によりかさんだ運営費を賄うクラウドファンディングが初めて実施され、開始2日で、当初の目標額50万円を超えたことから目標額を倍増したところ、28日、その100万円を達成したということです。
出町子供歌舞伎曳山祭は30日までですが、来月3日にはとなみチューリップフェアの特別公演として砺波市文化会館で子供歌舞伎が披露されます。