宮城県加美町では約650年前から続く春の伝統行事「火伏せの虎舞」が披露されました。
火伏せの虎舞は、強風で大火になることが多かった加美町の中新田地区で、中国の故事にならい防火を祈願したことが始まりとされていて、宮城県の無形民俗文化財にも指定されています。
4月29日は、2人一組になって虎にふんした地元の中高生が、瓦屋根に上って勇壮な舞を披露しました。この日のために2週間ほど前から稽古を重ねてきたということです。会場には多くの人が訪れ、息の合った虎舞に大きな拍手を送っていました。
訪れた人
「勢いがあって、とてもいい」
「しっぽの動きが本物に近く、頑張っているなと感じた」
虎舞を披露した中学3年生
「お客さんの笑顔が見られてうれしかった。この祭りを次の中学1年生の人たちに引き継いでいきたい」
演舞が終わると、会場に訪れた家族連れが「虎頭」に子供の頭をかんでもらい、健やかな成長を祈願していました。