力強く、そりを引く馬。
騎手は巧みに手綱を操ります。
全国でも北海道の帯広市だけで行われている、ばんえい競馬の競走馬3頭が馬インフルエンザに感染していることが分かり、かき入れ時であるゴールデンウィークのレースが中止となりました。
開催中は多くのお客さんでにぎわう、ばんえい競馬。
先々週、馬インフルエンザが国内では17年ぶりに熊本県で確認されたのに続き、新たに北海道でも確認され、28日までの3日間とゴールデンウィーク終盤の3日間、ばんえい競馬が中止されることに。
厩舎で管理されている約700頭のうち、200頭前後に発熱などの症状が出ていて、インフルエンザ陽性の確認はできていないものの、警戒が続いています。
ゴールデンウィークを襲った馬インフルの猛威は、競馬以外にも及んでいます。
北海道・苫小牧市にある施設「ノーザンホースパーク」は、人懐っこいポニーの他、引退した競走馬とも会えるとあって人気です。
しかし…。
ノーザンホースパーク 乗馬運営課マネージャー・米谷みさとさん:
北海道も馬産地ですし、各施設、各地方と馬の移動が多いので、(馬インフルが)来るかなと予測してましたが、予想より正直かなり早く北海道へ感染の報告があったなという印象。
馬インフル拡大を受け、施設では消毒を徹底し、馬との触れ合いを制限。
さらに、大人気のえさ「にんじんクッキー」の販売を制限するなど、感染対策を強化しています。
施設にいる馬は全てワクチンを接種していることから、万全の対策を講じながらゴールデンウィーク中も営業を続けていく考えです。
乗馬運営課マネージャー・米谷さん:
今年のゴールデンウィークは制限がある中での運営となるが、できる限り対策を講じながら皆さまに楽しんでいただける運営を目指す。
早期の収束が望まれる馬インフル。
ばんえい競馬の10日以降のレース開催は未定だということです。