ミャンマーで起きたマグニチュード7.7の大地震から28日で1カ月。
これまでに日本人1人を含む3769人が死亡、107人が安否不明となっています。
震源地に近く、大きな被害が出たミャンマー第2の都市マンダレーなどでは、人々は依然過酷な生活を強いられており、1カ月たった今も、家を失った多くの被災者たちが道路脇で路上生活を続けています。
4月中旬に現地に派遣された日本の医療チームの医師によると、最高気温が40度を超える過酷な状況の中、医療体制は追いついていないといいます。
TMAT・合田祥悟医師:
地震による被害に遭われて、その後、一度もまだ医療にアクセスできていない。受診できていないという方もいました。けがに伴って傷をそのままにして、そこにばい菌の感染を起こすような方がやはりいらっしゃった。
巡回診療では、1人目の診察をしている間に何人も患者が集まり、20人ほどの列ができることも。
TMAT・合田祥悟医師:
特に最高気温が40度を超えるということもあるので、今後熱中症だとかそういうところがかなり問題になるのではないか。
大地震を受け、実権を握る軍事政権は、対立する民主派組織などとの戦闘を4月30日まで一時停止すると発表。
しかし、この間も空爆を行っているとの情報があり、民主派組織の報道官は「軍事政権は停戦を発表したが、それは表向きだけだ」と訴えます。
停戦は形がい化しているとみられる中、被災者の救援や復興活動が進むか懸念されます。