愛知県のバイク販売店に設置された防犯カメラが、深夜に侵入してバイクの部品を盗み去る2人組の様子が捉えられていた。バイクの知識があり、店内の様子を知っている人物の犯行とみられ、組織的な窃盗団の可能性もあるという

午前3時すぎに現れた2人組の泥棒

これは、愛知・春日井市のバイク店に設置された防犯カメラの映像。

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22日午前3時すぎ、1台のワゴン車が現れた。
降りてきた2人組は、フードなどで顔を隠している。

脇目も振らず1台のバイクに
脇目も振らず1台のバイクに

店内に入ると、脇目も振らず向かった先にあったのは、1台のバイク。
外に運び出そうとするが、なぜか止まると、今度は店内を物色し、部品のようなものを両手に抱えて運び出した。

部品をバケツリレー方式で盗み出す
部品をバケツリレー方式で盗み出す

さらにバイクの上に乗ると、2階にあった部品も下に落とし仲間が拾うなど、バケツリレー方式で次々と外へ運びだしていく。

盗んだモノを積み込むと、2人組は車で走り去った。
約5分間の犯行だった。

被害に遭った店のオーナーは「うちは本当に絶対に泥棒にはやられないという安心、本当にしていたので、その安心感が逆にやられたと思うんですけど」と話す。

「機敏に動いている。あること知っているような感じ」

一体2人組は何者なのか?
店のオーナーには、気になる点があった。

左手をハンドル、右手は座席の後ろを持って動かす、この様子。

被害に遭った店のオーナー:
このバイクにしか、この後ろのバーがついてないんですよ、この車種しか。この下げ方するんで、バイクを持っていると思います。

しかも、盗んでいったのはビンテージ物の高価な部品ばかり。

被害総額は約300万円に上るという。

被害に遭った店のオーナー:
なんかもう機敏に動いてますよね。あることを知っているような感じで…。
このプレミアム価格のついてたマフラーに関しては、丁寧に持ってました。
安い集合マフラーっていうのがあるんですけど、もうボンボン投げてました。

2人組はバイクの知識があり、店内の様子を知っている可能性が高いという。

店独自の“防犯バー”に右往左往する様子も

しかし、なぜ1台数百万円するというバイク自体を盗まなかったのか?

「うちには“防犯のバー”があるんで」とオーナーが話すように、店のシャッターにはヒザぐらいの高さに、頑丈な防犯用のバーが設置されていた。

映像にも、シャッターの手前でバイクを置くと、右往左往する様子が捉えられていた。

オーナーは「なかなかあれは破れないと思います。僕が考えたバーなので」と説明する。

犯行約10分前によく似たワゴン車が

さらに防犯カメラ映像を見返すと、オーナーが「これは同じ(車)ですね」と言うように、犯行の約10分前、店の前には2人組が使ったワゴン車に似た車が映っていた。

被害に遭った店のオーナー:
下見しに来てるんですね。
(警察に)ナンバー照会してもらったんですけど、偽造か盗難かどっちかって言われて…。

店は警察に被害届を提出。

組織的な窃盗団の可能性も
組織的な窃盗団の可能性も

組織的な窃盗団の可能性もあるという。
(「Mr.サンデー」4月27日放送より)

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