立憲民主党の野田代表は4月27日、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」で、今国会での内閣不信任案提出の可能性について問われ、アメリカのトランプ政権の関税措置が90日間停止され日米の関税交渉が行われることを指摘。
その上で、「政治空白を作っていいかという問題もある。政治空白を作ったら、赤沢大臣(関税交渉を担当する赤沢経済再生相)は訪米することができなくなる。大きな責任を伴う。総合的な判断で、決め打ちはしていない」と述べ、慎重に検討する考えを示した。
その一方で野田代表は、年金改革関連法案の国会提出が自民党内の慎重論から遅れていることについて、「4月末までに出すと約束してたのに、『もうちょっと待ってくれ』だ。基礎年金の底上げなど、就職氷河期世代の老後に関わるテーマもあり、早く出せと言い続けている。早く出してこなかったら、厚生労働相の不信任案ではとどまらないと私は思っている」とも述べた。
そして、野田代表は、「(不信任案提出の)構えは持っているが、出していいかどうかという判断は、よく検討しなければいけない」と強調した。