ロシアの首都モスクワ近郊で起きた自動車爆破テロに関与したとして、FSB(ロシア連邦保安局)は、ウクライナ特殊部隊の工作員を拘束したと発表しました。
この事件は4月25日、モスクワ近郊の集合住宅の駐車場で車が爆発し、ロシア軍のヤロスラフ・モスカリク参謀次長が死亡したものです。
FSBは、車に手製の爆発物を設置したとして、ウクライナの在留資格を所有するウクライナ特殊部隊の工作員、イグナト・クジンを拘束したと発表しました。
爆発物には特殊部隊が用意した部品が使用され、ウクライナ領内から遠隔操作で起爆したとしています。
また、ロシアの独立系メディアは、FSBが拘束したとする男の動画を公開しました。
男は動画の中で「2023年4月にウクライナ特殊部隊に採用され、11月、モスカリク参謀次長と同じ集合住宅に引っ越した。2025年2月に車を購入し、(特殊部隊に)指定された場所から爆発物とカメラを持ち出して車両の後部に設置した。爆発は遠隔操作で行われた」と話しています。
捜査当局は、テロ事件として捜査を進めています。