6期目の任期を半年ほど残して辞職する、徳之島・伊仙町の大久保明町長の退任式が25日、伊仙町役場で行われ、大久保町長は職員や議員、住民らに見送られながら20年以上務めた役場を後にしました。
大久保町長は徳之島徳洲会病院の院長や県議会議員を経て、2001年の町長選挙で初当選し、現在6期目です。
以前から今期限りでの退任を表明していましたが、3月、記者会見を開き、「次期町長選挙で過熱した選挙が繰り広げられる可能性があり、早急な選挙を行うことが最良であると考えた」と説明。任期を半年ほど残し、26日付けで辞職すると発表しました。
25日は伊仙町役場で退任式が行われ、町の職員から大久保町長に感謝状と花束が手渡されました。
そして、退任あいさつで大久保町長は次のように町長としての23年余りを振り返りました。
伊仙町・大久保 明町長
「『私たちはいい町に生まれたんだ』と。いい町を作っていけることは間違いないと思うので、職員の方々も頑張っていただきたい」
退任式後、役場に集まった多くの住民らに見送られながら、大久保町長は長年親しんだ役場を後にしました。
新たな町長を決める伊仙町長選挙は5月6日告示、5月11日投開票の日程で実施されます。
これまでに、元高校校長の盛初弘さんと、元教育長の伊田正則さんの、ともに無所属で新人の2人が立候補の意向を表明しています。