多賀城創建1300年を記念して復元された「南門」が、4月25日に一般公開されました。多賀城の歴史を学べる施設もオープンし、最新のデジタル技術を通して当時の様子を知ることができます。

25日、一般公開が始まった多賀城南門。創建当時とほぼ同じ大きさの高さ約14メートル、幅11メートルで復元されました。門にかけられた5色の幕。創建当時、ハレの日の儀式で使われていたそうで、25日の式典で再現されました。

注目は、門を支える柱に入ったひび。木材の内と外の収縮率の違いによって自然にできた割れ目で、当時もこのような状態だったと考えられています。「歴史を感じるひび」とも言えます。

南門をくぐると、北にまっすぐ伸びる大きな道があり、平安時代、政治や儀式の中心だった政庁につながっています。また、南門の近くにはこんな施設も整備されました。

記者リポート
「こちらのタッチパネルを操作しますと、多賀城南門をより細かいところまで立体的に見ることができます」

古代・中世の建造技術を最新のデジタル技術で確かめることができます。
さらに、200インチの大型モニターでは約1300年前の多賀城の姿や人々の暮らしなどをCGの映像で再現。当時の世界観を疑似体験することができます。

多賀城市 深谷晃祐市長
「南門がオープンしたことによって、形で、目で見て当時を体感できる。ガイダンス施設を見たのちに、門をくぐっていただければ」

施設は入場無料で、午前9時から午後4時半まで見学できます。

仙台放送
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