4月も終盤ですが、衣替えはもう済んだでしょうか?

冬に大活躍した「ダウン」の扱いには注意が必要です。

まだ4月にもかかわらず福岡県内では真夏のような暑い日も…。

◆街の人
「暑かぁですね」

◆街の人
「たまりせんね、この暑さ。ちょうど病院通いだから」

21日は久留米市で最高気温が30℃まで上がり、県内で今年初めての真夏日となるなど、各地で季節外れの暑さに。

その後も1日の寒暖差が大きい日が続いていますが、季節が徐々に夏に近づく中でめっきり着る機会がなくなったのが冬物の「ダウン」です。

衣替えをするこの時期、みなさんダウンの扱いは、一体どうしているのか?

街で聞いてみると…。

◆街の人
「消臭スプレーしかしてないです」

Q.クリーニングは?
◆街の人
「まだダウンはしていないです。(洗濯すると)薄くなってしまう気がして、あんまり手をつけてないです」

◆街の人
「(洗濯は)していないですね。まだする予定はないです。(洗濯)しなくてもいいかなって」

ダウンのお手入れを怠りがちな人が多いようです。

実際、クリーニング会社「宅配クリーニングのリネット」の調査では、なんと20代から30代の男女のうち6割以上がダウンをほぼ洗わないという実態が明らかに。

しかし、洗わずに放置すると「大変なことになるおそれがある」と指摘する声もー。

◆宅配クリーニングのリネット 近藤高史さん
「間違いなく1シーズン着たダウンは汚れています」

ダウンは間違いなく汚れている!?

それを可視化した実験映像があります。

実験で使うのは、7年間もの間、1度も洗っていないというダウンです。

目立った汚れはないように見えます。

しかし、洗剤が入った水につけて丁寧にもみ洗いをしていくと、水の色に徐々に変化が…。

ダウンの汚れによって水が濁っています。

ダウンを洗う前の水と比べると、洗った後の水は茶色く濁っているのがわかります。

この映像を普段、ダウンを洗っていない人に見せてみると…。

◆街の人
「えー汚い。やばい。洗ってますって言えば良かった。洗っとこう。衣替えするんで、洗います」

◆街の人
「汚いですね、けっこう。洗ったほうがいいのかなとは思います」

多くの人が驚く想像以上の汚れ。

この汚れの正体は?

◆宅配クリーニングのリネット 近藤高史さん
「一番多いのが食べこぼしです。あと袖口や襟元などの皮脂汚れ。汗も汚れの一つとなります」

こうした汚れを放置するとどうなるのでしょうか?

◆宅配クリーニングのリネット 近藤高史さん
「食べこぼしをそのまま洗わずにしまってしまうと、カビがはえる恐れがあります。あまりにひどくなると、カビが原因で生地の色を抜いてしまうということも考えられます。カビがはえると生地が傷む原因にもなります。汚れを落とすことが本当に大事なので、ダウンをしまう前に一度クリーニングしてから衣替えされることをおすすめしています」

洗わない人が多いというダウン。

お気に入りの一着を長く着るためには定期的なお手入れが欠かせません。

自宅で洗濯よりクリーニングがおすすめ

自宅での洗濯は手軽ですが、自宅で洗うとダウンの中の羽が絡まってダマになりやすいそうで、そのまま干すと膨らみが戻らない可能性があるということです。

専門家は店にクリーニングに出すことをすすめています。

一度でも着たらクリーニングに出した方が良いそうで、長期保管する前の今の時期に出せば黄ばみやカビになりにくいということです。

テレビ西日本
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