サクラの名所、新ひだか町静内の二十間道路桜並木で4月24日から「しずない桜まつり」が始まりました。
日高地方ならではのラーメンも話題になっています。
札幌市資料館のサクラは満開に
4月20日に北海道南部の松前町、23日は札幌市と函館市で開花が発表され、道内各地にサクラの便りが届くようになってきました。
札幌市資料館の裏庭のサクラは早くも満開で記念撮影する人の姿も。
「きれいです。私の若いころのように」(札幌市民)
二十間道路桜並木の開花は26日・満開30日ごろになる見込み
新ひだか町静内の二十間道路桜並木ではサクラがつぼみをつけ始めていました。
ウェザーニュースによりますと開花は26日、満開になるのは30日ごろの見込みです。
「(サクラの開花は)まだまだですね。朝早くとか一番いいときに通って見てみます」(来場者)
満開になった桜並木はこんな感じ。
エゾヤマザクラを中心に2千本以上のサクラが直線7キロの道沿いに咲き誇り毎年、この時期には約10万人が訪れています。
24日から「しずない桜まつり」が始まり、焼き鳥や焼きそばなど約30軒の屋台が並びました。
日高地方ならではの1杯が誕生
実は今、新ひだか町静内では日高地方ならではのグルメな1杯が誕生したと話題になっています。
現在はバスターミナルとなっている旧JR静内駅に4月20日オープンした「北海道日高拉麺処 静王」です。
店主は地元で20年以上オーベルジュを営んできた武原真一さんです。
「塩?しょうゆ?と聞かれますが日高昆布そのものというラーメン」(店主 武原真一さん)
看板メニューは「日高昆布拉麺」650円。
「良いだしとれてますね」(武原さん)
スープには日高地方の代名詞とも言える日高昆布をぜいたくに使いました。
本来の昆布だしの取り方を止め、あえて沸騰したお湯でだしをとり、スープに雑味が残るようにしました。
これが北海道産の小麦を独自に配合した自家製・中太ストレート麺によく合うといいます。
そして驚きなのがこの物価高の時代に650円という低価格。
日高昆布にホウレンソウなど、地元の食材を直接買い付けるからこそ実現できた価格だということです。
「駅のにぎわいをもう一度取り戻せれば」
「『昆布拉麺』食べたくてわざわざ来た。アッサリしてる昆布だしラーメンは他で食べたこともない」(広島県から来た女性客)
ラーメンの味のみならず客からはこんな声も。
「(静内駅を)残したままというのは、誰も寄りつかず廃れると思うので、こういう形で利用されてる方がいいんじゃないかなと思う」(札幌市から来た男性客)
高潮の被害により2021年、JR日高線の鵡川ー様似間が廃線となったことで、静内駅に列車が来ることはなくなりました。
「昔は人であふれていました。その時のにぎわいがもう一度この駅で取り戻せればな、と思ってますね。日高昆布たっぷりのラーメンをサクラとともに楽しんでほしい」(武原真一さん)
二十間道路桜並木の「しずない桜まつり」は4月29日まで開かれています。
サクラを楽しんだ後は旧静内駅で日高地方ならではの1杯を味わってみては。