このように、介護現場の人材不足が深刻な状況ですが、最新技術を使って、対応しようとする動きが出始めています。
高齢者を見守る新たなサービス、活用するのは、無線LAN「Wi-Fi」です。
*株式会社MKサポート 松野哲英社長
「これはワイファイのセンサーです。高齢者の動作を検知する機械です」
射水市戸破のサービス付き高齢者向け住宅「雅 小杉」。
入居者を見守る、最新のサービスを導入しました。
その最新技術が、「Wi-Fiセンシング」。
室内のコンセントにセンサーを内蔵したプラグを取り付けるだけで、入居者の安否をリアルタイムで把握します。
*株式会社MKサポート 松野哲英社長
「見守り専用のアプリがあります。オレンジ色のところは高齢者が動いているのをセンサーが検知している状態を示しています。高齢者に関わる全ての方々が手軽に、アプリで遠距離であっても確認することが可能です」
利用者は…
*入居者の家族
「24時間センサーで母の動きが分かるのが非常にありがたい」
*入居者の家族
「寝ている時とか施設の方がちゃんと見てくださっているのがいいと思います」
*装置マゴコロボタン
「メッセージを再生します。おばあちゃん、今から行くからね、待っててね」
これは、音声メッセージをやりとりできるボタン型の通信装置。離れて暮らす家族などと直接、コミュニケーションを取ることができます。
*入居者の家族
「私たちはスマホで連絡を取り合いますが、高齢になると携帯電話もできないので、こういうもので声が聞こえるのは非常に良いと思います」
*サービス付き高齢者向け住宅「雅 小杉」 北林和正さん
「これまであったのはカメラで見張るもので住人が生活を監視されていると嫌がる介護施設なので、ベッドの下に敷く、降りる時に踏む、重量センサーのものもあったが位置がずれると感知できない。これは存在を気にせず、見守ることができるという点で素晴らしいと思い導入した」
いま、介護の現場は深刻な人手不足です。
施設が、最新のシステムを導入する理由も、そこにあります。
*サービス付き高齢者向け住宅「雅 小杉」 北林和正さん
「ほかにも障害者施設や福祉施設をやっているので、そちらでも導入して、職員の負担軽減につながればいい」
この見守りサービスは、一人暮らしの高齢者宅にも取り付けることができるということです。