年金制度改革法案の国会提出が遅れていることをめぐり、自民党は24日、野党側に対し、予定していた4月中の提出はできないとしたうえで、「誠に申し訳ない」陳謝した。
自民党の坂本国対委員長が、立憲民主党の笠国対委員長と国会内で会談し、坂本氏は「年金制度改革法案の提出について、4月の中下旬には提出できるという約束をしていたが、それができないような状況になっている。誠に申し訳ない」と述べた。
また法案の提出時期について、坂本氏は「必ず出す。5月中旬には出せると伝えた」としたうえで、「24日夕に自民党の厚生労働部会が開かれる。その内容を聞き、25日午前までに回答する」と伝えた。
一方、立憲の笠氏は記者団に対し、法案提出の遅れについて、「重要広範議案として与野党で円満に決まっていたのに、党内手続きが終わってないなどの状況を招いたのは、政府の大きな責任だ」と指摘した。
そして、「福岡厚生労働相の責任を明確にしなければならない」と強調し、「25日の返事で具体的な何日に提出するということがなければ、福岡厚労相の不信任案提出の手続きに入ると申し上げた」と述べた。