熊本市立中学校で、購入1年目の新しい階段昇降機が誤って廃棄されていたことが明らかになりました。
学校と熊本市教育委員会によりますと、新しい階段昇降機を廃棄したのは中央区にある竜南中学校です。
これは学校にある古い階段昇降機。
車いすごと乗せて電動で階段を移動できるようになっています。
去年6月に約160万円で市教委が購入し竜南中に配備した新しい昇降機も仕組みは同じものだったとということです。
学校はそれまで使っていた古い昇降機は『廃棄するもの』として倉庫に保管していましたが、3月13日の放課後、職員が倉庫横の階段付近に置かれていた新しい昇降機を、古い昇降機と思いごみ置き場に持って行き、翌14日、業者が回収しました。
新しい昇降機には古い昇降機のカバーがかけられていたということです。
学校は回収5日後の先月19日、誤りに気づき業者に問い合わせましたが、新しい昇降機はすでに処分されていました。
竜南中学校では現在は階段昇降機を利用する生徒はいないということですが、濱田 浩美校長はTKUの取材に対し「職員間の情報共有が不十分だった。市の大事な財産を廃棄し申し訳なく思っている。今後は確認を徹底したい」と話しています。