岡山県吉備中央町がふるさと納税を済ませた人に2025年5月以降、返礼品のコメについて予定していた量を送れなくなったとして、おわびの文書を送っていたことがわかりました。町では希望者には返金対応を行うことにしています。
町は文書の中で昨今の物価高騰、米価高騰の影響を受け、返礼品の調達経費は寄付額の3割以下とするという条件を満たした状態で、寄付1口(1万1000円)当たり15キロ送るためのコメの確保が不可能になったと説明しています。
そのうえで、寄付を済ませた人に対して、返金もしくはコメ15キロから8キロに減らして受け取るか選択するよう求めています。この文書は4月16日以降に発送されていて、発送件数は約1万1000件ということです。
町では「今後このようなことがないように再発防止に努め、ふるさと納税制度を通じて多くの方に喜んでいただけるよう、厳格な職務遂行に努めてまいります」としています。
吉備中央町のふるさと納税を巡っては、返礼品のコメを買い取る際、60キロ当たり1万1000円の代金に加え、支援金1万円を支給していたことが判明。法律で調達費用が寄付額の30%以下となっているのに対し、支援金との合計額が寄付額の約48%になっていたことが明らかになっています。