台湾と日本の経済交流の<新たな架け橋>となることが期待されています。台湾企業の日本進出などを支援する『台湾貿易投資センター』の開所式が21日福岡市で行われました。

【寺田菜々海アナウンサーリポート】
「福岡市の博多駅の近くです。こちらの福岡商工会議所が入るビルの中に『台湾貿易投資センター』が開設されました」

『台湾貿易投資センター』はすでに福岡市にある『台湾貿易センター・通称TAITRA』の福岡事務所の機能を強化する形で設立され、世界ではチェコに続き2カ所目。日本での経済産業省にあたる台湾政府の経済部が主導し、台湾企業の日本進出などを支援する拠点として開きました。

開所式には台湾と日本の政治や経済界の関係者など約250人が集まりました。

セレモニーでは台湾・経済部の江 文若 政務次長が「アジア太平洋地域における
新たな経済貿易の局面を切り開いていけるよう共に手を取り合っていきましょう」
と挨拶。

また、日本側からは自民党の甘利 明 元幹事長が台湾の半導体製造大手TSMCの
熊本進出を例に挙げ、「半導体をめぐる台湾と日本の関係がロールモデルとして
根付くことが大事」として今後に期待を込めました。

【自民党 甘利 明 元幹事長】
「日台の技術や投資の協力が進んでいくと思われる。しっかりとサプライチェーンが
築かれていって世界を技術的に先導してくれることを願っている」
そして、熊本県の竹内副知事や熊本市の大西市長らも登壇して鏡開きが行われ、
新たな門出を祝いました。

『台湾貿易投資センター』は企業進出の後押しや貿易促進、技術交流の活性化などを
総合的に支援するとしていて、今後は半導体産業だけでなくAIやロボット、ドローンなどの分野においても経済協力の関係を発展させていきたいとしています。

テレビ熊本
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