熊本市の新庁舎整備をめぐる動きです。市役所の移転・建て替えによる現庁舎跡地の活用や周辺のまちづくりについて検討する委員会が21日新たに設置されました。
熊本市は、本庁舎と議会棟を同じ中央区の『NTT桜町の敷地』に、現在本庁舎内にある中央区役所を『花畑町別館 跡地』にそれぞれ移転建て替えとする方針で
2028年度に着工予定としています。
【尾谷いずみリポート】
「市は新庁舎整備をきっかけとした新たなまちづくりの方向性を示すことにしています。検討委員会はそのための議論を担います」
検討会は県内外の学識経験者、交通事業者、経済界、それに県や県警など総勢16人で構成されました。
委員長には、2年前庁舎建て替えを市長に答申した有識者会議で副会長を務めた
岸井隆幸日本大学名誉教授が選ばれました。
議論するのは、新庁舎整備に関すること、まちなか再生・にぎわいに関すること、
現庁舎の跡地活用に関することの主に3点です。
検討委員会ではこのテーマごとに3つの分科会をつくりメンバーには必要に応じて
専門家や公募市民などを加え議論を進めていくことにしました。
【終了後・岸井委員長】
「具体的にするためには地域の人と議論しなければ実現しないと感じた」
検討委員会は、来年度末までに『庁舎周辺まちづくりプラン』の原案を策定し、
議論については随時市議会にも報告されます。
また、これと並行して市は新庁舎整備の基本計画、基本設計、実施設計と進め
2028年度に新築工事に入る見通しです。
一方で、市はワークショップを実施するなど市民への情報発信や意見聴取も行っていく方針です。