ニューヨーク・タイムズは20日、トランプ政権のヘグセス国防長官が民間の通信アプリ「シグナル」のチャットグループで家族らと中東での空爆作戦の詳細を共有していたと報じました。
ニューヨーク・タイムズ電子版は関係者の話として、ヘグセス国防長官が妻や弟、顧問弁護士など10数人が参加する通信アプリ「シグナル」のチャットグループでイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する3月の空爆作戦の詳細を共有していたと報じました。
このチャットグループはヘグセス氏自身が1月に親しい十数人を招いて作成し、メッセージを公用ではなく私用の携帯電話で投稿していたということです。
シグナルの使用を巡っては、ウォルツ大統領補佐官が作成した別のチャットグループに記者を誤って招き入れ、ヘグセス氏が同じ作戦の詳細を投稿して、批判を浴びていました。
この報道について国防総省の報道官は20日、「トランプ嫌いのメディアは大統領の行動計画に深く関与する人物を潰すことに執着し続けている。
ニューヨーク・タイムズなどが報じた情報は解雇された元職員によるフェイクニュースだ」などと発表しました。
その上で「機密情報はなかった」として報道内容を否定しています。
ヘグセス氏はイギリスとの国防大臣協議など、機密情報を扱う二つの会合に妻を同席させたことも問題視されています。