石破首相は赤沢経済再生担当相らと会談し、アメリカのトランプ政権との関税交渉についての方針の確認を行いました。
首相公邸で行った会談で、石破首相は赤沢経済再生相に先日のアメリカとの協議でのトランプ大統領らの発言内容を言葉づかいも含め詳しく確認し、意図を分析しました。
赤沢経済再生相は「いろんな意見交換をしてご指導いただくという感じだった」と述べました。
関係者によると、協議の場でトランプ大統領は時折メモを見ながら、「日本との貿易赤字は1200億ドル(17兆円)もある」「日本との貿易赤字をゼロにしたい」と主張したということです。
アメリカ側はその後の閣僚協議で肉、コメ、ジャガイモ、魚介、柑橘系フルーツの輸入拡大を求めました。
さらに日本の自動車市場などの非関税障壁の見直しも求め、赤沢経済再生相は非関税障壁の見直しに優先順位をつけるよう伝えました。
赤沢経済再生相によると、アメリカの要求には濃淡があり、石破首相との会談ではその分析と、日本側が準備する交渉材料についても協議しました。