トルコ・ブルサで3月21日、バスの中で目撃された恐怖の瞬間。
まさに阿鼻(あび)叫喚、響き渡る乗客たちの叫び声。
一体バスに何が起きたのかというと、走行中に突然、甲高いブレーキ音を響かせ、減速することなく縁石にぶつかり、そのまま前に止まっていた車にぶつかると反対車線へ飛び出し、勢いよく電柱に激突。ようやくバスは止まりました。
ぶつかった衝撃でバスの前方部分は激しく損傷し、窓ガラスも粉々に。
一体なぜバスは暴走したのか、その理由はブレーキの故障。
事故の直前、ブレーキが効かないことに気がついた運転手は「このままではマズイ」と、とっさの判断でわざと車にぶつかり減速させていたのです。
しかし、それでも衝撃はすさまじく、乗客たちはイスから跳ね上がり、床に投げ出された人もいました。
その後、乗客は自力でバスから脱出。
運転手が機転を利かせたことでピンチを乗り切り、11人がけがをしたものの、1人の死者も出すことなく大惨事を防ぐ結果となりました。