埼玉県の店先に設定された防犯カメラに捉えられた、横断歩道を渡る小さい方の影。
有限会社大久保屋・大久保守雅店主:
子どもが散歩しているなと思ったら、全身真っ黒。サルだっ!
横断歩道を渡る二足歩行するサル。
さらに駆け付けた店主が見たのは、左手の先がないサルの姿でした。
関東で相次いで目撃されている左手のないサル。
埼玉・八潮市では16日から相次いでサルの目撃情報が。
先ほどの店主もサルを最初に見たのは16日の夜だといいます。
有限会社大久保屋・大久保守雅店主:
ここに自転車があって、横にお猿さんがちょこんと座っててびっくりした。二度見して。
そして、翌朝目にしたのがあの二足歩行するサルでした。
店主によるとサルと並んで歩いていたのは、高齢の男性だったといいます。
店主は「おじいさんが渡り初めて一緒に渡っていくという感じを受けた。『後ろにサルがいる』と呼びかけた」といいます。
店主は慌てて、男性のもとへ。
サルと並んで歩いた男性は「付いてくるんですよ…。なんなんですか、あれ」と話しました。
その後サルは時々立ち止まりながらも、二足歩行のまま北のほうへと去っていきました。
有限会社大久保屋・大久保守雅店主:
車との事故とか子ども・お年寄りに危害を及ぼすことがないまま保護されたり、山に戻れたらいいなと思う。
左手のないサルはその後、八潮市から約10km離れた越谷市で相次ぎ目撃。
18日午前5時ごろに撮影された映像には、塀の上に登り辺りをキョロキョロ見渡しているサルの姿がありました。
目撃情報が相次いだ越谷市に向かってみると…。
サルを目撃した人:
(河川敷の近く)歩いて行った。向こうの方へ歩いて行って、こんな所にこのサルにいるわと思って。
左手のないサルは3月、都内で目撃。
その翌週には埼玉県内を北上するように目撃されていましたが、今回目撃された場所からは南下しているように見えます。
動物の生態に詳しいパンク町田氏は今後のサルの行方について「自分の折り合いのつく群れが見つかれば合流して山に戻るでしょうし、それが不可能であれば、このまま民家近くで行動を共にすることもあると思う。人慣れすればするほど、人を襲う率、威嚇してくる率が増える。人に慣れたサルのそばに寄るのは危険」と話します。