開催5日目を迎えた大阪・関西万博。
そのシンボル大屋根リングに関する気になる指摘が、相次いでSNSに投稿されています。
それが、大屋根リングが“ゆがんでいる”という投稿。
そこで「イット!」は17日、ゆがみを指摘されたその現場へ。
ポルトガル館近くの大屋根リングで、はりの一部が折れ曲がっているように見えます。
1周2kmある大屋根リングは、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録にも認定された万博のシンボル。
本当にゆがんだのだとしたら大問題です。
この件について、博覧会協会の担当者は17日のブリーフィングで、記者からの質問に「ゆがみは生じていない。そのように見えるが、そういう形に元々なっている部材がある」と回答しました。
高さ調整のため、もともと斜めに設置しているものがあるのだといいます。
大屋根リングは、京都の清水寺の舞台と同じ「貫工法」という日本の伝統工法で作られたもの。
木材に開けた穴に別の木材を通して組み上げ、耐震性に問題はないといいます。
大屋根リングの上は遊歩道。
下にはベンチなどがあり、日差しや雨風などをしのぐことができるとされています。
実際、初夏のような暖かさとなった17日は、日差しを避け、大屋根リングの下のベンチでひと息つく人が多く見られました。
気温が上がる時期に向け博覧会協会は、暑さ対策として、スポットクーラーやミスト、水飲み場などの設置を検討しているということです。