災害の時に備えて持ち出すものを準備しているという方は少なくないと思いますが、その中に下着は入っていますでしょうか。災害の備えとして下着を準備することの重要性を知ってもらおうと、大阪の下着メーカーが4月16日から、仙台市青葉区で防災をテーマにした展示を行っています。
西ノ入菜月アナウンサー
「JR仙台駅直結のエスパル仙台です。期間限定の女性用下着のショップの一角には“防災下着”のコーナーがあります」
これは、大阪に本社のある女性向け下着メーカーが企画したものです。並ぶのは、このメーカーが開発した女性用の下着で、吸水性が高い生地を使い、ワイヤーやパッド、ホックもついていないなど、災害時でも使いやすい工夫がされています。
小さくたためるのも特長のひとつ。メーカーの担当者は下着を備えておくことの重要性をこう指摘します。
HEAVEN Japan広報担当 梅井佑希子さん
「過去に熊本、千葉、能登半島などへ支援物資を届けたが、すぐに自治体が受け入れできない状況もあった。下着は誰かに借りられるわけでもないので、自分で備えることが安心につながる」
内閣府の調査では、全国の自治体のうち女性用下着を備蓄していると答えたのはわずか11.9%でした。しかし、このメーカーが女性を対象に行った調査では、「防災バッグに下着を用意していない」と答えた人が83.7%に上ったということです。避難生活への備えとして、こんな商品もありました。
西ノ入菜月アナウンサー
「軽い力でかなり脱水ができますね」
手洗いした下着を手動で脱水できるコンパクトな脱水機。替えの下着を最低1組、避難バッグに入れておけば、この脱水機と合わせて避難先でも清潔な下着を身に付けることができます。
HEAVEN Japan広報担当 梅井佑希子さん
「備えとして防災下着を今一度考えると、いざという時の安心につながると思う。ぜひ皆さんに知っていただきたい」
メーカーは、災害に備えて下着を準備することは避難先での安心につながることをさらに伝えていきたいとしています。