政府与党が、今国会での補正予算案提出を一転して見送る方向となったことについて、立憲民主党の重徳政調会長は16日、「石破首相自身の統率力の問題に由来している」と指摘した。
政府与党は、物価高やアメリカの関税措置を受けた経済対策を巡り、財源の裏付けとなる補正予算案について、今国会での提出を見送る方向で調整している。
重徳氏は、衆院での与党過半数割れの状況から、「野党のどこかの賛同は得なければならない。どんな要求を飲まされるか分からない、その懸念からの判断だったのではないか」と述べた。
記者団から、与党幹部の発言が揺れ動く状況について問われると、重徳氏は「自民党、とりわけ石破首相自身の党内の統率力の問題に由来している」と指摘した。
さらに石破首相の国会答弁についても、「いろんなことを『検討したい・否定するものではない』と言ってしまうのは、あまり良くない。答弁ラインが定まっていないのではないか。石破政権のガバナンスが機能不全を起こしている」と苦言を呈した。