防犯カメラ映像でAIが客の年齢、性別、購入品など分析

AI搭載カメラの開発を手掛けるベンチャー企業が10月17日に発表した「AI Search」というシステム。

人の手や顔の動き、さらには視線の動きに合わせて、自在に動く画面上の線や枠。テーブル上のペットボトルや、手に持ったスマートフォンなども、正確に認識している。

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監視カメラのAI(人工知能)システムで、消費者の手の動きや、視線の細かい分析をすることができるという。

「AI Search」
「AI Search」

小売店の防犯カメラの映像から、来店客の行動や年齢、性別などの属性。さらには、購入した商品などの情報を、AIが高速で検索、分析することができるという。

いわば、防犯と顧客情報の分析を兼ね備えた、一挙両得なAIシステム。

人の出入りと何が売れているかをデータ化

アースアイズ・山内三郎代表取締役:
売れ筋とかPOSデータってどこまで行っても過去のデータなので、1週間後に何が売れたのかわかっても、あまり意味がない。でも、これは、今のことが次の日にわかって、人の出入りと何が売れてるのかというのをデータで把握することができるので、非常に有意義だと考えています

アースアイズ・山内三郎代表取締役
アースアイズ・山内三郎代表取締役

この「AI Search」は、11月から提供が開始される予定。

中国ではスマホ不要の「顔認証決済」時代に…

三田友梨佳キャスター:
まさに一石二鳥の防犯カメラですが、小泉さんはいかがですか?

IoT・AIの専門メディアを運営する小泉耕二氏:
小売りにおける防犯や人の流れの解析、何の商品が売れるといった画像認識の技術を使った取り組みは以前からやられていましたが、実際に店舗に置いてあるカメラだとどうしても解像度の問題だとかカメラ自体がネットワークに繋がっていないとか様々な技術的な課題があって、実際に実現してこなかったという側面があります

小泉耕二氏
小泉耕二氏

IoT・AIの専門メディアを運営する小泉耕二氏:
私が最近見たものだと、中国のケンタッキーフライドチキンでは、ディスプレイを使って商品をタッチパネルで選択して決済画面に進むと、カメラで顔認証を行って電話番号を入力するだけで決済ができてしまうんですね。中国ではすでに「顔認証決済」が始まっているんです

三田友梨佳キャスター:
日本ではスマホ決済が最近拡大していますが、中国では顔認証決済ですか?

小泉耕二氏:
そうなんです。顔認証だけで買えてしまう。しかもかなり性能が良いので、グループで友達といても、髪型が変わってもちゃんと人物を認識できます。その技術が素晴らしいので顔認証や決済だけができる端末も出ています

三田友梨佳キャスター:
日本でも今後普及していくのでしょうか?

小泉耕二氏:
私は是非普及して欲しいです。スマホを持たずに買い物がしたいです

三田友梨佳キャスター:
日本でもデジタルの活用で店舗の存在価値が高まるのかもしれません

(「Live News α」10月17日放送分)