立憲民主党の小沢一郎衆院議員は15日、枝野元代表が消費税減税の議論をめぐって「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作って」と発言したことについて「そういうことは言っちゃいけないことだ。非常に失礼な、無礼な、傲慢な印象を与える」と苦言を呈した。自身のグループ会合後に記者団の取材に答えて語った。
消費税減税の議論をめぐっては、党の創設者である枝野氏が12日の講演で「借金でやったら次の世代にツケを回す。無責任なことを無責任に言ってはいけない」と指摘した上で「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください」と発言し、党内で物議を醸している。
小沢氏は、記者団から枝野氏の発言について問われると「彼の心情的なところは分からないでもない」とした上で「そういうことは言っちゃいけないことだ」と述べた。
続けて小沢氏は「非常に失礼な、無礼な、傲慢な印象を与える。みんなで議論しようという雰囲気の中で、挑発的な喧嘩を吹っかけたみたいな結果になっている。だからこれは言うべきことではなかった。腹の中でどう思おうがね」と指摘した。
一方、与野党から減税を求める声があがっていることについて小沢氏は、「自民党までやるかもしれない。立憲だけが減税しないというようなことで、この党の存立が図れるかということになる」とし、「僕は、今、消費税減税しかないなという方向に傾いている。その内容についてはまたいずれお話する」と述べた。