石破首相は14日の衆院予算委員会で、れいわ新選組の大石共同代表から、消費税を廃止した上で内閣総辞職に踏み切るよう提案され、「斬新なアイディアだ。なかなか咀嚼しかねる」と切り返し、委員会室の笑いを誘った。
質疑の中で大石氏は、アメリカとの関税交渉を通じて日本が米国産品の輸入を強いられる懸念を示したほか、消費税を廃止し財源には国債をあてるべきだと求めた上で、「心ある総理にアイディアなんですが、この状態でアメリカに行かないでください。もう消費税廃止を決めて内閣総辞職して、内政が荒れてるかアメリカ行かれへんって言ってやってください。このまま行ったら全部差し出されるじゃないですか」と問いただした。
これに対し石破首相は「斬新なアイデアですので、なかなかすぐ咀嚼いたしかねるところがございます。世の中にはいろんなお考えがございまして、いろんな党がいろんなご主張になるということは私ども政府として本当に謙虚にこれから先も承ってまいります」と応じた。
石破首相はその上で「ただし、それについての意見というものを私ども持っておりますので、それは答弁の中でこれから先も適宜申し上げてまいる」と強調した。