石破首相は4日の衆院予算委員会で、立憲民主党の後藤議員から「ワンショットで1回こっきり6月までの国会の中で一人3万円とか5万円(の給付)は、夏の参院選を念頭に置いた選挙目当てのばらまきだと思う」と問われ、「〝選挙目当てのばらまき〟を行うということは考えていない」と述べた。
石破首相はさらに、仮に給付などの経済財策を行う場合について、「効果があるのかないのか。そしてどういう方が裨益をするのか。財源は一体何であるのかということをきちんと考えてやっていかなければいけない」と強調した。立憲民主党の後藤議員の質問に答えた。
また、日本維新の会の岩谷幹事長から、食料品の消費税を時限的にゼロにするよう提案されたの対し、石破首相は「各党において何がもっとも物価高に対応するのにふわさしいか真摯な議論がなされ提案されていると承知している。今、政府の中でこうだという確たる考えがあるわけではないが、それぞれの意見はよく検討していきたい」と述べた。
さらに「何が本当に効果的であるのか。今、物価高を上回る賃金上昇ということで政労使で努力し、皆様方にもご協力をいただいている。それに裨益しない人々がいるならば、それをどう考えるべきなのか。最もお困りの方々に何をすることがいいのかということで、カギ括弧で〝選挙目当てのばらまき〟なぞということは夢さら考えるべきものではないと。政府としてそういうことについて、現在検討しているということはない」と強調した。