国民民主党の玉木代表は13日、与党内で浮上している現金給付などの案を巡り「あまりにもダブルスタンダード」と指摘するとともに、「選挙のたびに言うことがどんどん変わる政党がある」と述べた。
岡山市で講演した玉木氏は、「同じ政党なのに選挙のたびに言うことがどんどん変わる政党がある。不思議でならない」と述べ、「日本が陥っている状況や向き合っている国際環境を考えて、これがベストだとした政策は、選挙のたびに変わるものではない」と指摘した。
また、「トランプ関税が出てきて、与党からも5万円配るとか、消費税の減税をするとか、赤字国債を発行したらいいとか、どんどん出ている」と、与党内で現金給付など、経済対策の案が浮上していることに言及。
昨年末の「年収の壁」引き上げを巡る与党との協議を引き合いに、「私たちが主張すると、財源どうするのかとか、高所得者に有利だとか、できない理由を並べる。(与党側は)自分たちは選挙が近づいてきて、5万円配ろうと思ったら、どこからでも財源が出てくるし、高所得者にも配ってOKだ。それはあまりにもダブルスタンダードではないか」と批判した。
一方、去年の衆院選での国民民主党の躍進について、「国民の暮らしに寄り添った政策を掲げている。そのことにすがるような思いを託してくれた。国民のSOSの声が結集して議席が増えているだけだ」として、「選挙で掲げた政策を忠実に実現したい」と強調した。
そして、「今までと比べて政策実現力が高まっているが、まだ不十分だ。しっかり議席を増やして政策実現力を高めていかなければいけない」と述べた。