アメリカの関税措置を巡り、自民党の麻生最高顧問は11日、「明らかに非常時だ、有事だ」と述べ、危機感を示した。
青森・八戸市での自民党議員の会合で講演した麻生氏は、トランプ政権の関税措置を巡り「経済騒ぎはしばらく続く」との見通しを示し、「明らかに非常時だ、有事だ」と述べた。
その上で、夏の参院選について「負けると自民党は参院においても過半数を失いかねない。今、まさに非常時で、事を急いで決めないといけないが、『何も決められない日本』が出来上がりかねない」として、支持を訴えた。
一方、アメリカの関税措置に中国が報復関税で応じている状況については、「経済戦争というようになってきた」と述べた。