週末に行きたいお出かけ先の天気や季節の話題を気象予報士の堀元アナウンサーが深掘りする「お天気ほりもっと!」。
堀元アナが氷見市の花見スポットに行っています。
*堀元アナ
「氷見市でも桜が満開です。きょうは氷見市の朝日山公園からお伝えしています。」
こちら園内にはおよそ280本のソメイヨシノが植えられていて、「富山桜の名所70選」にも選ばれています。
今年はこの「富山桜の名所」でたくさんお花見をしていますが、ここの桜は園内広くてこの階段が多く高低差があるので、上からも横からも下からもいろんな角度から楽しめます。
そして、公園内の桜まさに見ごろを迎えていて、あたりが一体薄いピンク色に染まっています。
ソメイヨシノは寿命が60年や70年などといわれていますが、朝日山公園のソメイヨシノの樹齢はおよそ50年から70年のものが多いそうです。
桜もその老いが見た目で分かるんですよ。ということで、11日は「桜の年齢」についてほりもっと!
実は樹齢は「枝の成長具合」で判断できるんです。
若い木は花付きがパラパラとしているんですが、ベテランの桜になると花が団子状にまとまって咲くようになるんですよ。
ですので、実際にこちらの桜をみてみると花がまとまっています。
もこもこの桜だなと思ったらそれはベテラン桜なんです。
何年たっても力強く咲く桜、たくましいですよね。
さて、ここでお花見を楽しむときにもってこいな「お花見スイーツ」を紹介します!
こちらはここ氷見市の老舗和菓子店のスイーツです。春をイメージしたピンク色のお菓子、きれいですよね。
さて、実はこちらで紹介した氷見市の和菓子店は去年の能登半島地震の影響で店の看板が傾いたり、家自体に隙間ができ、歪むなどの影響を受けました。
氷見市内で唯一、江戸時代から続く老舗菓子店三國屋の店主は地震災害からの復興の願いも込めて菓子作りに取り組んでいるとしています。
*三國屋店主 三國治彦さん
「氷見の方みんな大変だけど、この状況下でも法事や祝い事で酒まんじゅうを作る機会をいただいて感謝している。商売を続けたいので引き続きお願いしたい」
三國さんは店に来てくれる地元の人たちから元気をもらいながら、菓子作りを続けたいと話していました。
そしてここ朝日山公園も震災の跡が今も残っています。
ここは小高い山にある公園でさらに上ってみると展望台になっている
こちらの展望台からはサクラ越しに富山湾や海の向こうに広がる能登半島を一望することができるんですが、すぐ下をみると斜面が崩れているのが分かります。
地震では、この奥にある展望台の石垣が崩れ、あずまやが傾くなどの被害を受け、今も復旧が進められています。
そして今、私がいる朝日山公園の高台は津波の指定緊急避難先に登録されていて、去年の能登半島地震で津波警報が発令された際には多くの住民が避難したといいます。
その場所でいま再び春が訪れ、復興を後押しする桜が咲き誇り、地元の方も元気をもらっています。
*氷見市民
「やっぱり地元なので良いなと思う、皆さんもきてもしいです」
*氷見市民
「地震のあった氷見が少しずつ復興しているので、それも見ていただきたい」
人も自然も一歩ずつ前に進んでいます。
朝日山公園の桜の見ごろは来週前半ごろまでで、今年は2年ぶりに桜のライトアップが行われています。