突然、水面に上がった水柱。
さらに続けて、細長いものが空から落ちていく様子が映像に映っていました。
10日午後、アメリカ・ニューヨークのハドソン川にヘリコプターが墜落しました。
墜落したのは遊覧ヘリで、スペインから観光で来ていた乗客の大人2人、子供3人とパイロットの合わせて6人が死亡しました。
現地メディアによると、亡くなったのは世界有数のテック企業「シーメンス」の幹部とその家族だったということです。
離陸からわずか15分後の事故だったといいます。
墜落したハドソン川の水面には、スキッドと呼ばれるヘリコプターの足の部分が見えました。
当時、事故を目撃した人は「(音は)本当に大きな雷のようでした。振り返って川の方を見ると、巨大な白いものがそのまま川に落ちていくのが見えました」「45度の角度で降下して水に落ちました。斜めに倒れ始めたから、パワーを失ったか何かだと思う」と話しました。
墜落の瞬間を捉えた映像を見てみると、上下さかさまになった状態で墜落していくヘリコプター。
空中で部品がばらばらと散らばり、メインローターや機体後部が失われているように見えます。
別の動画では、機体から数十メートル先にメインローターのプロペラとみられる部品が落ちているのが確認できます。
事故を受け、家族の出身地であるスペインのサンチェス首相がXに、「スペイン人一家5人、うち子供が3人、そしてパイロット1人が命を落とした。想像を絶する悲劇だ。この悲痛な時に、私は残された人々の悲しみを共有します」と追悼のコメントを投稿しました。
現地当局が、事故の原因を調べています。